3Dプリンター
2024.07
「PRUSA MINI +(以下「プルサミニ」と呼びます)は、チェコに本社を置く3Dプリンターメーカー「PRUSA RESEARCH(プルサ リサーチ)」が製造・販売している3Dプリンターです。世界中に利用者がいる有名なメーカーで、オープンソースのためネットであらゆる情報を入手することが可能です。
・PRUSA RESEARCH 公式サイト
印刷方式としてはFDM方式と呼ばれるもので、PLA樹脂などのフィラメントを高温で溶かしながら積層させていくことで形を形成していく方式です。
■自分専用の〇〇を作りたい!
↑正直これに尽きます。
日々の生活の中で、「こんな部品があったら便利になるのにな」とか「ここにしか使えないニッチなパーツほしいな」と思うことが結構多いのですが、プラスチックのようにある程度硬さのある小物って自宅で作成するにはなかなかハードルがあります。
例えば、デスク引き出しの中で、文房具などをエリア分けするためのシンプルなケースが複数ほしい!となった時、
・木材で作る場合:加工しやすいけど重量がかさむし質感がイメージと違うなぁ…
・金属で作る場合:金属加工⁉家でやるには絶対大変でしょ…
・既製品を探す:今使ってる引き出しの幅や深さにジャストフィットするやつなんかあるのか…?
となり、最適解を出せないことがしばしばありました。
作りたい!と思い立った直後に、イメージの形をすぐに入手出来ることが家庭用3Dプリンターを導入する最大のメリットだと思い、そのスピード感に憧れて購入することにしました。
数ある3Dプリンターの中からプルサミニを選ぶ決め手となった要素は、結論この3つです!
①サイズ感
②利用者の多さ(コミュニティサポートの強さ)
③見た目
まずはサイズ感です。
僕の作業部屋には職業用ミシンや32型のモニターなど大きめの道具が多くあり、既に手狭に感じていました。そのため、3Dプリンターの置き場所はなるべく省スペースにしたいという思いがありました。
そもそも、3Dプリンターにはエンクロージャー(囲い)がついているものと、エンクロージャーがなくボディがむき出しになっているもの、大きく分けて2種類あります。
プルサミニはエンクロージャーがないタイプかつ、「ミニ」と名前がつくように、一般的な家庭用3Dプリンタと比べるとコンパクトなサイズ感で、本体の外寸サイズ:奥行38cm×横幅33cm×高さ38cm(印刷可能範囲:18cm×18cm×18cm)となっています。
外寸が小さくなると印刷可能サイズも小さくなるため、大きいものをひとつなぎで印刷したい!という方には向いていませんが、入門編の一台としては最適と思います。
利用者が多い=コミュニティサポートが強い。これはかなり重要だと思っています。
何かしらトラブルや困ったことが起きたときに、「ググったら分かる」状態というのはかなりの安心感があります。
加えて、プルサ製品は高頻度でアップデートをしており、使いやすくなるように常に改善しようとする企業努力が伺えます。このあたりも信頼感がありますね。
初めての3Dプリンターやし、絶対わからんことあるし、高い買い物やし、ということで、個人的に最もサポートが強そうで信頼感を感じたプルサミニにしました。
最後の理由は主観100%の「見た目」です。
前述したとおり、エンクロージャーがなくアームがむき出しのタイプなのですが、この見た目がなんとも心引きつけられました。武骨な感じがとても好みです。
ただ、「見た目が良い」とか言っとおいてあれなんですが、差し色のオレンジには正直満足していません。笑
プルサのコーポレートカラーっぽいのですが、個人的にはもう一種類展開されているオールブラックの方が好みです。(オレンジにした理由は後ほど…)
①PRUSA Research の公式サイトで購入する
▼メリット
・カラーを2種類から選べる(黒×オレンジ、黒×黒)
・半組み立てタイプか、自分で全て組み立てるタイプ(上級者向けです)から選べる
▼デメリット
・海外輸入のため送料が高くなる(+すさまじい円安)
・海外輸入のため到着まで時間がかかる
②Amazonで購入する
▼メリット
・送料無料(プライム会員の場合)
・2~3日ほどで届く(時期と場所によります)
▼デメリット
・オールブラックが選べない
ここで、前述した「オールブラックが選べない問題」についてです。
そうです、Amazonで購入する場合、オールブラックが選べないんです、、、でもAmazonやと2~3日で届く、、でもオールブラックが選べない、、でも2~3日で届く、、、、、、この無限ループにめちゃめちゃ悩みました。(日数我慢すればいいんですが、せっかちなのでご容赦ください)
そこで、いろいろ調べていると、プルサミニ本体を構成する部品自体が3Dプリントされている、ということが判明しました。
これ結構すごい事実ですよね、めっちゃ自給自足やんってなりました。
同時に、それやったらオレンジの部分も後々黒のフィラメントで印刷して差し替えたらよくない?と思い、ほんならもう早く使いたいし買ってしまえー!となり、Amazonで購入することにしました。
プルサミニは公式サイトでもAmazonでも、完全に組み立てられた状態では販売していないという点には注意が必要です。
細かいパーツを一から組み立てる方法(公式サイトのみ)だと、ビルドに12時間ほどかかるというコメントが結構ありました。
初めての3Dプリンター、一から組み立てるのはハードルが高いと感じる方には圧倒的に「半組み立て状態」のものをおススメします。
半組み立ては大きく分けて3つのパーツをつなげていくことになります。
①アーム部分(フィラメント口やノズルがある部分)
②印刷エリアの土台部分
③操作モニター
日本語翻訳のビルドガイドもついており、見ながら進めていけば初心者の僕でも2時間ほどでスムーズに組み立てることが出来ました。
あと余談ですが、プルサミニには「フィラメントセンサー」という、フィラメントが途中で切れたり無くなったりした際に、状況を検知して適切な処理を行うことが出来るオプションパーツがあります。
3Dプリンターはフィラメントの詰まりトラブルが多いと聞いていたので、このパーツの購入はほぼ必須級だと思っていました。
ですが、Amazonの製品ページを見る限りはフィラメントセンサーがついているのかどうかが分かりませんでした。
そこで、購入者のコメントを読み漁っていたところ、「フィラメントセンサーついてました」というコメントがあったので、それを信じて購入しましたが、
結果、フィラメントセンサーは付属していました。(コメント記入された方に大感謝です)
公式サイトで購入する場合は、フィラメントセンサーの有無を選択する箇所があるので、迷う心配はほぼほぼないと思いますが、Amazonで購入するときは少しわかりづらいので注意してください。
今回は以上となります。
次回の記事では、テストプリントしていきます!
ご覧いただきありがとうございました!